日々雑感

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カインとアベル

長男の去年のイチ推し 麻耶 雄嵩 の 「鴉」(からす)を読みました。

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旧約聖書にある「カインとアベル」の話はご存じでしょうか

兄弟の確執・・・・・・弟に対する兄の一方的な嫉妬心
それが高じて弟を殺してしまう話。

兄弟(兄とか弟に関わらず、「きょうだい児」)間の複雑な心境って
人類の永遠のテーマなのかもしれないですね。

「きょうだいは他人のはじまり」

とはよく言ったもんで

(それを言うと、女ばかりのきょうだいで育った人には不思議な顔をされるのですが)

私は弟がおりますが、まさに「他人のはじまり」でした。

元々あまり価値観が合うところもなく、結婚して離れてからは
もう何年も会ってないこともあって、正直言いますと
ほとんど感覚は「他人」です。

私自身のことはさておき、我が家の3人の子供たちですが

うちは、男・女・男 という、割とバランスのとれた3きょうだい

おそらく、真ん中に「女」を挟むことによって保っているバランスだと思います。

たぶん、長男は次男に対して複雑な思いがあると思うし
長女ははっきりと口に出して(私に)

「いつもRばっかりかわいがってる!」と言います。

それか「おにいちゃんばっかり!」とか。

長男は口に出して言わないぶん
(口に出して言えないと言ったほうが正解かも)、
この前の修学旅行のように長女にだけ土産買ってきて、
次男にはなんもないんだろうなあ・・・・・

普段は長女に散々悪態ついてるばかりなのに、やっぱり長女には
「仲間意識」みたいなものがあるんだろうなあ・・・・・

(そういや、6年生の修学旅行でも、長女にだけ長崎の「カステラ君」という
ぬいぐるみを買ってきたっけ・・・・・・)

きょうだい という存在がある限り
いろんな形の「カインとアベル」があって

多分それはどうしようもないことだと思うけれど

誰かひとり欠けることは、親としては考えられないことなんですよね。
そのことは親になってみないとわかんないと思うけれど・・・・・・

「メルカトルかく語りき」
は、ちょっとお肌に合わなかったけれど、「鴉」はとても良かったです。
ただ、「鴉」は、メルカトルという人物がどんな人なのか知らないと
面白みも半減してしまうので、やっぱりメルカトル物を1冊は読んでないと
ダメかもしれません。
(「鴉」でメルカトルのルーツがわかりましたが、本当かどうかはわかりません)

長い、だとか、情景が浮かぶようで浮かばない だとかアマゾンの書評には
載ってましたが、私には映像的だったなあ・・・・
(映像化は難しいけれど・・・・いろんな意味で)

長いかもしれないけれど退屈しなかったし

麻耶作品は、登場人物の名前がわざと難しくしていてわかりにくい といわれている
ようですが、この作品に限っていえば、「地図に載っていない異境の村」らしくて
よかったと思います。

最後の最後で、メルカトルのたった一言で、この作品の最大のトリックが
わかります。

またやられた~
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by juntumai | 2012-01-21 21:06 | 読んだ本