日々雑感

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野球ってなんなんだろう?

東野圭吾「魔球」を再読しました。

前回の感想はこちら

その中で、「なぜこんな古臭い設定にしたんだろう?」
と書きましたが

その後、「東野圭吾 公式ガイドブック」を読んでいたら、「魔球」について東野氏が
こう書いていました。

”乱歩賞に出したときは現代の設定にしましたが、その後読み返したときに
「これは巨人の星だ」と思った・・・・「巨人の星」ならもっと古い時代設定に
しなければならない。プロ野球の選手になることが、ジャパニーズドリーム
だった時代までさかのぼらなければならない
そう思ったので、本として出版する際に、時代設定を古くしました。”
「プロ野球選手がジャパニーズドリームだった時代」

今なら、その「プロ」とは、日本のプロ球団ではなくメジャーリーガーになること
なのかしら・・・・・

(それでも大半は「まず、日本のプロ球団」だと思うけれど)

しかも「巨人・大鵬・卵焼き」の時代だから、プロ野球といえば「巨人の選手になりたい」
と思う子が多かった時代・・・・・

それでも今だって、巨人にこだわって浪人した菅野選手のような人もいるし

何よりも、高校卒業したばかりの子が、多額の契約金を一度にもらうこと自体、
今でも「ジャパニーズドリーム」なんじゃないかなあ・・・・・

ところがこの作品、矛盾してるのが、主人公はジャパニーズドリームを抱いていたわけではなく、
もっと現実的に、常に人生設計を自分で引いて、その通りに歩んできたこと・・・・・・

彼にとっては自分の持つ野球の才能は、あくまでも「手段」のひとつでしか
なかったのだと
(もし別の才能があれば、彼はその「手段」を使って、人生設計を引いていただろうと)

ところが・・・・「野球の神様」は、そうはさせないんですよね・・・・・

彼の描く人生設計は、あることで狂いが生じてくる・・・・・

それでも彼は、最後まで野球を「手段」にすることにこだわり続ける。

そして最初で最後の甲子園での運命のあの一球

あれは、きっと「野球の神様」が降りてきたんだろうな・・・・・

「野球の神様」は本当に、存在するんです。
(長年、息子を見てきたので、そう思います。
何度か「野球の神様、お願い!」と祈ったことがあったけれど
うちにはめったに降りてこなかった 笑)

結局、主人公の彼は、「手段」としてではなく、野球そのものに
魅入られていたんじゃないかな と私は信じたいかなあ・・・・
それは多分、皮肉にも「野球の神様」が彼の人生設計を狂わしたあたりから・・・・

ほーんと、野球ってなんなんだろうね?

つい先日、息子が言いました。

「結局、俺が夢見たのはたった一度だけ、プロ野球選手だったなあ~」(驚!)

後にも先にも、他に夢見たものはなかったそうです(笑)

ほーんと、野球ってなんなんだろう・・・・・

<最近、長男次男が、超昔の「パワフルプロ野球」で一緒に
盛り上がっています。
私は2人がコミュニケーション取っているのを、初めて見ました。
ありがとう、パワプロ!>
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by juntumai | 2012-11-25 10:56 | 読んだ本 | Comments(0)