日々雑感

honnomusi.exblog.jp
ブログトップ

誰も寝てはならぬ

宮崎国際音楽祭も20年を迎え、私が宮崎に嫁いでから22年になりました。
私の宮崎生活はまさにこの音楽祭と、シーガイアの歴史に連動していて
「お互い、頑張ったよね」 と同志的な思いもありますが、それはさておき

音楽祭に関しては、ほんのいっときですが、案内係として働かせて
もらったこともあり、音楽祭の前の研修や当日のお仕事など、
我が人生においても数少ないスペシャルな経験でした。

今回のプログラムを見て、最終日のトゥーランドットに強く惹かれ
一番安いバルコニー席(2000円)を取って、ひとりで観賞となりました。

なんの予備知識もなく、「誰も寝てはならぬ」は荒川静香のイナヴァウワー
の曲・・・・・としか知らなかった、ど素人の私。

今回は演奏会形式、原語での上演。
でも字幕があったから助かった(逆に字幕がなかったら・・・と思うと
おそろしい・・・)
しょっぱなから、ぐぐぐーっと惹きつけられ、前のめりで観賞
(実際バルコニー席では、前のめらないと、歌手たちが見えないので)

紫禁城で一部始終を見ていた民衆のひとりになりきったような
感覚でした。

「トゥーランドット姫をシューイン・リー、韃靼の王子カラフを福井敬、
奴隷娘リューを岡田昌子、旧韃靼王ティムールを伊藤純、
ピン&パン&ポンを迎肇聡・清水徹太郎・二塚直紀。
合唱が浅井隆仁指揮の宮崎国際音楽祭合唱団(宮崎県合唱連盟有志)
という顔ぶれである」
(「東条碩夫のコンサート日記」より抜粋)

不覚にも、全く知らない人たちばかりでしたが、後で色々検索してみて
特に福井氏は日本のトップテナーでした。ユーチューブにも
たくさんアップされています。
こんなふうになんの予備知識もない私ですが、
実際、彼の「誰も寝てはならぬ」は素晴らしかった!!
失礼ながら、男性にしては大きくないし、小さい体型なのに、どこから
声が出せるんだろう? と思って見ていたけれど・・・いやいや、
最初から圧巻でした。

ピンポンパンのお三方も素敵だった。ビジュアル的には
このお三方が目を引きました。

何よりもリュー役の岡田さん。
失礼ながら、主役のトゥーランドットよりもリューのほうが
食ってしまっていたように思います。
ストーリー的にどうしてもリューに分があるのは否めないが
なんというか声量が、リューのほうが優っているように思えました。

そのことをうっすらと感じていて、でも私は素人耳だしなあ・・・と思って
いたら、例の「東条碩夫のコンサート日記」さんによると、
2人の歌い方のタイプを考えると、役を交換したほうがより
よかったのでは・・・・ということでした。
うんうん、私もそう思ったのよホントに。
(ただビジュアル的には、おのおのの役で合っていたように
思う。)

大ラスの、トゥーランドットが「愛」と叫び、宮崎合唱団の
「誰も寝てはならぬ」の大合唱に、涙がとめどめもなく流れ
恥ずかしながら声を出さずに心の中で大号泣(笑)

会場はなりやまぬ拍手の嵐にスタンディングオベーション
終わっても離れがたい舞台とはこのことなんだ・・・・ということを
実感しました。
歌手もオーケストラも、合唱団の皆さんも、会場も一体となって
いつまでも余韻に酔いしれている様子に、また鳥肌が立ちました。

帰りはチャリで「誰も寝てはならぬ」を口ずさみながら帰りました。
思い出すと涙がこぼれそうになり、実際こぼれたけれど・・・・
いやいや、本当に素晴らしかった!!
来年もぜひ行こう。
来年もオペラ演奏をやって欲しいな。
[PR]
by juntumai | 2015-05-19 10:38 | おでかけ