日々雑感

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はなたれこぞうさま

中学校の読み聞かせに行ってきました。

中学生にはちょっと幼すぎるのかなあ・・・・と思ったけれど、
「はなたれこぞうさま」 を語りました。

私は、こぐま社の「子どもに語る 日本の昔話」 で覚えています。

このテキストは方言の味わいを残したり、
今はあまり使ってない言い回しをしたりするせいか
「昔話」の味わいがよく出ていて、私は好きです。

これまで5年生、3年生に語りましたが、

「はなたれこぞうさま」の食べ物が「えびなます」であることに
誰かが必ず、
「えびなますって何?」 と聞くこと

こぞうさまが鼻をかむときに、米が出たり家が出たり蔵が出たり
する場面で、聞き手の目が大きくなること(笑)

おじいさんの願いはなんでもかなえてくれたので、もう働きに
行くことはせずに、「だんなさまになった」

というところで、全員がぐっと話に入ること
(きっと、「これから何かが起こるのだろう・・・・」と無意識に
感じているのでしょう)

おじいさんの
「もうお前に頼むことは何にもなくなったから、どうか
龍神さまのもとに帰ってくだされ」

というセリフで、全員が身動きもしなくなること

そして、最後の無常感たっぷりの結末・・・・・・・
「シーン」 となんともいえない空気がただよい

ちょっと間を置いて

「えびなます というのは、生のえびを細かくきざんで
お酢であえたもの ですよ」

と言うと、子供たちは昔話の世界から
現実に戻ってきてくれます。

こういう展開がどの学年にも共通して見られます。

中学生もそうでした。

中学生も「えびなますって何?」とコソコソっと隣の子に
聞いてる子がいたし

はなたれこぞうさまが鼻をかむたびに、お米やら家やら
蔵やらお金やら出てくるところで、目が大きくなり

「(おじいさんは)たきぎを取るのはやめてだんなさまになった」

の以降は、全員が私の顔をじっと見ながら聞き入っているのがわかり

それから結末まで身じろぎもしないで聞いてくれました。

「えびなます」を説明した後は、なんだかホッとしたように
それぞれが隣の子たちとおはなしの感想を言い合っていて・・・・・・・

割と単純な、短いおはなしですが、こんなにもいろんな学年に
わたって聞き入ってくれるおはなしなんだなあと

前に「おはなしせつこさん」が、ブログで
介護されているお母様と「はなたれこぞうさま」を重ね合わせて
いらっしゃいましたが・・・・・・・・

(せつ子さま~そうでしたよね?)

それを読んだ時に、「ああ・・・・そうなのかも」 と、私の中で
すっと何かが落ちたような気がしました。

私も、障害のあるわが子と一緒に人生を歩んでいますが

時には正直言って、おじいさんのように「恥ずかしくて仕方ない」ことも
あります(人前で注目をあびてしまうことも時々あるので)

それでもこの子はいろんな幸せを私にもたらしてくれるのです。

この子がいなかったら、私は幸せというのを実感することはなかっただろうし
いろんな喜びも感じることはなかったと思います。

もちろん違う種類の幸せや喜びはあったでしょうが、私が感じる
深い意味での「幸せ」や「喜び」は、きっとほかの人にはわからないだろうな
と思います。

これから、色々な変化のある時期ですが、「おはなしを語る」ということだけは
手放さないでいこうと、心から思っています。

*******

中学1年生への読み聞かせ

1.ぼくのおじいちゃんのかお(中学生にもおじいちゃんは何歳か聞いてみました。
  割と若くてびっくり!)
2.<語り>はなたれこぞうさま
3.ハックション あれ?
  (前に紹介しましたが、初めて読みました。最初の見開きでみんな笑いだし
  楽しく読めたし、楽しく聞いてくれました)
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by juntumai | 2012-02-23 13:43 | 図書ボラ